車の買取で傷だらけの場合の対処法についてわかりやすく説明しています。一度も乗らずガレージに停めっぱなしにしているような車ではない限り、大小様々な傷がついてしまうのは当たり前。中古車の車買取時に傷だらけの部分を直した方が買取店に高い値段で売ることが出来るというわけではありません。
車買取で傷だらけの場合に傷を直さず高額査定を出す方法
車買取で傷だらけの車を売る時は傷を直してからのほうが良い?
車買取りで傷だらけのボロボロな車と、傷一つない車のどちらが高い査定相場が出ると思いますか?
答えが「傷一つない車」であることは誰にでも分かると思います。
普通に考えても至極当然の話ですが、とはいえ愛車に傷を一つもつけずに乗ることなんて不可能ですよね?
一度も乗らずガレージに停めっぱなしにしているような車ではない限り、傷だらけとは言いませんが、大小様々な傷がついてしまうのは当たり前だと思います。
では、中古車の車買取時に傷だらけの部分を直した方が買取店に高い値段で売却することが出来るということ?
答えは傷だらけでも修理して査定に出す必要はありません!
そう、だからコンパウンドを買ってきて頑張って磨きをかけても、車買取査定の時に変化があるかというと・・・実は査定額にはあまり関係ないのです。
今回は、中古車の査定前に傷や故障を直さない方がいい理由についてや、車買取時に傷だらけの車でも高額査定を生み出す方法を情報別にまとめていきたいと思います。
中古車買取で傷だらけの車でも小さい傷や故障は査定では影響は少ない
まず知っておくべきことは、例え傷だらけの車でも、小さい傷や故障は査定価格に直結する減点対象にはならないということ。
査定の時に減点される項目として、査定協会が定める減点対象の傷は「直径10cm以上のもので爪にひっかかる程度の傷」と決められています。
つまり、日頃私たちが気になるようなレベルの傷よりもひどい傷でない限りは、売却時の傷の減点対象にはならないということ。
標準状態(減点の無いケース)
日本自動車査定協会(JAAI)の中古自動車査定基準(平成26年3月25日改正分)によると、外装の標準状態(減点の無い状態)は以下の通り。
まず、外板は無傷であれば減点は有りません(1cm未満の凹みは減点とはなりません。)
塗装の標準状態については、以下の通り。
- 塗色が標準色で、変色や退色、塗り替え跡が無い
- 泡つぶや塗装の浮き、さび、テープ類の貼り付け跡、強固な異物の付着が無い
- 1cm以上の傷や文字、指定色などが無い
- みがきが不要
車を日常的に使っていると、どうしても小さな傷や凹みは出来てしまうもの。その点を考慮して、軽微な傷や凹みは減点対象とはならない様になっています。
傷と凹みの違い
傷と凹みの違いがよく分からない!どこからが凹みになるの?
という人もいるかもしれないので、少し補足すると、車は鋼板の上に塗装がされているのですが、いわゆる「傷」は、塗装に傷が付いている状態を指します。
この場合は、塗装だけがダメージを受けているので、塗装のみで対応が可能です。
一方で、凹みは塗装だけでなく下地である鋼板も一緒に凹んでいる状態のことを言います。
塗装と鋼板の両方がダメージを受けているので、板金+塗装の対応が必要となり傷だらけの車よりも減点されてしまいます。
自分で直すと傷がひどくなる可能性がある
塗装色が黒色や濃色系の車の場合は、塗装色が弱いため、コンパウンドの使い方を誤ると塗装の色が薄くなったりぼけてしまうということが起こります。
塗装色がぼけてしまうと、その一部分だけの色味が薄くなり、ツヤもなくなってしまいますよね。
こうなると、本来の減点対象が『傷』によるものであっても、塗装色がぼけてしまうと、『板金・塗装』になってしまい、減点の金額も3倍以上にふくれあがってしまいます。
初心者がコンパウンドを使うと、こすりすぎや力の入れ具合で寧ろマイナス査定になってしまうことが多いです。
塗装がぼけてしまうと、お店に出さないと直すことができないので、いくら頑張って時間をかけて直しても、売却するときの査定価格に変わりがないのであれば、やっても単なる自己満足で終わってしまうということ。
傷を直す=査定価格を上げたいということであれば、わざわざ車買取の為に傷だらけの箇所を修理に出したり自分で直す必要はありませんよ。
キーレスや普段使う部品が壊れてしまった場合は?
最初からついているキーレスが壊れてしまった場合は、どうすればいいでしょうか?
結論から言うと、この場合もわざわざ直す必要はありません。
キーレスはスペアキーもありますし、長年乗ってきた車なので経年劣化として判断され、売却する時に査定額が大幅に減額されることはありません。
エンジン部分や車が走る上での機関系のトラブルや故障となってくると話は別ですが、小さい故障であれば査定前に焦って直したりする必要はありません。
中古車の基準価格は年式をベースとして決められており、いくらきれいに乗っていても、5年たっている車であればそれなりに基準価格も下げた設定をされているので、キーレス程度の減額はされないのです。
半年や1年くらいしか乗っていない車で、キーレスが壊れてしまったという場合は多少の減額も考えられますが、実際に自分でディーラーへ下取りに行って修理や交換をする金額よりも、査定で減額する金額の方が少なくなることがほとんどです。
買取業者をはじめ、買取店は部品取りと言って、車のパーツや部品をバラで発注することがほとんど。
完成品として発注することはない為、修理価格も私たちが頼む金額よりも安く抑えることができます。
フレームがボロボロ(事故車)の場合
完全に傷だらけで買取価格がつかないのは、トランク内やフロア下のサビ、腐蝕がひどい場合です。
これらボロボロなクルマを修理するためにはサビや腐食部分を切り取り、新たに鉄板を溶接、再塗装しなければならないため、修理費が高くついてしまうのです。
また過走行車や古い年式の軽自動車は走行状態にもよりますが、フレームに歪みが発生していることがあります。
急ブレーキをかけた時、左右に車がぶれる、見た目、ちょっと傾いている、といった場合はフレームが歪んでいる可能性があり、ほぼ通常の買取店では価格がつくことはありません。
ちなみに足回りがヘタっている場合に関しては、スプリングやショックアブソーバーの交換だけで済むので問題はありません。
最近ではエンジンもタフに作られているので、燃費の悪さや馬力低下に関しては調整と部品交換で回復するので問題ありません。
つまり傷だらけで買取店で査定額がつかない状況とは主にフレーム部分が大きく左右するのです。
※ 重要なフレーム部分が損傷している、またはきれいに見えても車のフレーム修理を行った車を修復歴車といいます。詳しくは(【事故車の買取査定】事故歴や修復歴のある車)に該当するか要チェック!
車買取で傷だらけでも買取価格がつくところは?
自動車の買取方法は以下の4種類あります。
- 下取り
- 廃車
- 個人売買
- 買取
それぞれの買取方法や問題点についてもまとめていきますね!
下取りは値引き額と調整されて損するケースあり
下取りとは、車を購入する販売店やディーラーに今持っている車を買い取ってもらう方法です。
購入店で売却手続きも同時にできるので手間がかからないというメリットはありますが、下取り価格を高くする代わりに購入する車の値引き額を減らされてしまったりと結局、相場よりも損をしてしまうケースが多いのが難点です。
詳しくは(【下取りと買取】違いを知らないとホントは怖い下取りと買取の価格差)を参照してください。
廃車するのはお金を捨てるようなもの
廃車というのは、解体屋さんなどの工場でスクラップ処理してもらう方法です。
車は鉄としての価値もあるので、廃車手続きは自分でする必要がありますが、無料で引き取ってもらえる場合もあります。
詳しくは(自動車の廃車手続き費用はいくら?1分で費用と手間をゼロにする!)
個人売買はとてもリスキー
個人売買というと、個人間で車を売却する方法です。
知り合いに売る方法もありますが、オークションなども個人売買の一種です。
仲介業者を通さないので手数料分得をするのがメリットですが、売買後のトラブルが多発しているのが最大のデメリットです。(車を高く売る方法!オークションはまさかの危険がいっぱい?)
傷だらけの車を売りたい場合は買取業者がおすすめ
こちらは傷だらけの車を「かんたん車査定ガイド」などの一括査定サイトを利用して業者にアポイントをとり、自宅まで無料で査定しに来てもらって、OKであれば売るという方法です。
仲介手数料は発生するものの企業努力で最小限に抑えられ、かつ手続等の手間もほとんどかかりません。
なによりも安全・安心なので1番バランスのとれた売却方法です。
事故車の場合は初めから、事故車でも買取が可能な業者に絞って査定を受けたほうが査定がスムーズにすすみますよ。
事故車の場合に値が付きやすい⇒カービュー事故車査定
【車買取りで傷だらけの場合】一括査定の価格事例
ドアに大きなスリ傷があるミライースの事例
買い取り店A | 買い取り店B | 買い取り店C | 買い取り店D |
---|---|---|---|
51万円 | 36万円 | 14万円 | 11万円 |
ボンネットが傷だらけのヴォクシーの事例
買い取り店A | 買い取り店B | 買い取り店C | 買い取り店D |
---|---|---|---|
210万円 | 189万円 | 90万円 | 89万円 |
いたるところに傷が目立つランドクルーザーの事例
買い取り店A | 買い取り店B | 買い取り店C | 買い取り店D |
---|---|---|---|
200万円 | 120万円 | 32万円 | 11万円 |
車買取店によって、こんなに値段の差がついてしまうんですね
ですから車を売りに出す前の買い取り価格のリサーチは必須!
必ず車買取一括査定サイトでリサーチしましょう。
車買取で傷だらけの車や故障は直す必要ナシ
中古車査定で傷の減点は、一番小さいものであれば5千円程度のもの。たった5千円であれば、傷消し用に補修剤一式を買う値段と変わりません。
むしろ、同じだけのお金をかけて傷を直そうとして、逆に傷を広げてしまっていては相場よりも価値が低くなってしまいます。
中古車の傷の補修は専門知識も必要となってくるので、わざわざリスクをおかしてまで傷を直す必要はありません。
爪にひっかからないようなレベルの傷なら、経年劣化などの理由からついていて当たり前と判断され、減点対象となることはないので、買取前に悩んだりする必要はありませんよ!
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