喫煙車の査定額と売却する時のチェックポイント
喫煙車は走行距離が短くても査定額が下がる
車の買取査定では、年式や走行距離、事故歴など様々な要素が査定対象となり、車内のシートの汚れや傷など車の外観以外の部分もシビアに評価されてしまいます。
この場合、走行距離が短くてエンジンや足回りに問題がなかったとしても、車内がタバコの臭いやヤニの臭いがする喫煙車は査定額が下がってしまうんです。
では、具体的にどういう部分が特に査定に影響するのか？
また査定額としてどの程度影響するのか？
今回は喫煙車を査定売却する時に知っておきたいチェックポイントを説明していきたいと思います。
あなたがもし今喫煙車に乗っていて、出来るだけその喫煙車を高い査定額で売りたいのであれば最後までチェックしてみてください。
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喫煙車が買取（下取り）査定で不利な理由
車を売る時に喫煙車と禁煙車では有利なのは勿論禁煙車なのはわかるけど喫煙車はどの辺が金額的に大幅ダウンになってしまうの？
喫煙車で問題となるのはタバコの臭い、タバコのヤニの汚れ、灰皿の汚れ、焦げ跡などです。
このうち簡単に解決できるのはヤニの汚れ。
この辺りはクリーニングで簡単に落とせます。
喫煙車の査定で問題なのはタバコの臭い。
専門業者のクリーニングで落とせると言われていますが、確かにイスなどのファブリック系は比較的簡単に落とせるかも知れませんが、樹脂に染みついたニオイはなかなか落とせないもの。
普段からタバコを吸っている人は気付かないかも知れませんが、どんなにプロがクリーニングして脱臭しても、タバコを吸わない人間からするとタバコの臭いはわかります。
完全には消えないのです。
タバコ嫌いな人はとにかく臭いが嫌いな訳で、喫煙車だった車はどんなにいいコンディションであっても査定ではNGとされています。
タバコの臭いだけならそこまで査定額が下がることはない…でも
中古車を買い求めるのは男性が圧倒的に多いのですが、日本人男性の喫煙率は少なくなったといえ約４０％前後。5人に2人は喫煙者です。
喫煙者であればタバコ臭さはそれ程気にならないので、クリーニングがしてあれば問題ないでしょう。
それもあってか喫煙車と言うだけで査定が大幅に落ちることはないようです。ただし、室内に焦げ跡が付いている車は確実に査定ダウンになってしまいます。
室内のタバコの焦げ跡は確実にマイナス査定になる
外装のキズと違い室内の内装の修正はほぼ不可能な場合が多いし、仮に交換となってもイスのファブリック張り替え、ダッシュボードの交換、ドアパネル交換など、部品自体が大きくコストも高く付いてしまいます。
そういったこともあって喫煙車の焦げ跡というのはマイナス査定になってしまうのです。
喫煙車はタバコの臭いやヤニでどれくらい査定額が下がるのか？
車の査定では、プラス査定になるものと、マイナス査定になるものをチェックしていき、最終的な査定額を決めます。
プラス査定は加点、マイナス査定は減点
- プラス査定＝加点
- マイナス査定＝減点
車の査定は、チェックシートを使って加点（プラス査定）と、減点（マイナス査定）をチェックして価格の目安を決めるのが普通です。
この加減点については、JAAI（日本自動車査定協会）が基準を定めています。
JAAIが定める減点項目で、喫煙車に関する項目
| 項目 | 減点数 |
|---|---|
| タバコ、ペット臭い | 40 |
| 天井、内張りにタバコのヤニ | 60 |
表の右側の40や60というのは、減点される点数です。
1点＝約1000円です。
これを元にすると、
- 「タバコ、ペット臭い」でマイナス４万円
- 「天井、内張りにタバコのヤニ」でマイナス６万円
になるので、喫煙車はタバコの影響だけでも合計＝10万円のマイナス査定になる可能性があるわけです。
なかなか査定額への影響が大きいですよね。
ただしこれは、あくまでそれくらい減額になる可能性があるというだけであり、最終的な査定額は買取店（下取り店）ごとの判断で決まります。
喫煙車に焦げ跡がある場合もマイナス査定の対象になる
車のシートにタバコによるこげ跡や穴があると、これもマイナス査定の対象です。
通常のタバコのこげ跡や穴であれば、それほど大きくないので、ニオイやヤニ汚れほどは査定に影響しません。
| 項目 | 減点数 |
|---|---|
| １cm未満のタバコのこげ跡、穴 | 10点 |
※１点＝約1000円
すでに焦がし跡がついてしまっている場合はどうしようもありませんが、車内でタバコを吸っているのでしたら、シートを焦がさないように気をつけて乗りましょう。
喫煙車の査定を出来るだけ高くするポイント
喫煙車と禁煙車で査定額が違うのかわかったけど喫煙車だからと開きなおって中古車一括査定をお願いしたらいいの？
答えは「NO」です。
たしかにタバコの臭いを100％なくすことは出来ませんが、だからと言ってそのまま売ろうとすると、上記のように大きなマイナス査定になる恐れがあります。
なので出来る範囲で良いのでタバコの臭いをなくす努力をした方が買取査定額が上がります。
具体的な方法を説明していきますね！
脱タバコ臭！査定前に室内清掃しよう
少しでも印象を良くする為に、喫煙車は査定を受ける数週間前から車内でのタバコを止めてクリーニングを行うようにしましょう。
具体的には、
- シートなど布部分を固く絞ったタオルで拭き取る
- フロアマットを洗浄
- 無香料タイプのファブリーズなど消臭剤を吹きかける
- 車内にタバコの吸い殻、灰が落ちていないかチェックをする
窓の内側、シート、ダッシュボードを拭きとるだけでも臭いが全然違う
天井などは水を絞ったマイクロファイバーの布などでふき取るとかなり落ちます。
またカー用品店に行けばタバコの消臭剤も売ってますので、少しでも臭いを抑えるために活用するようにしてください。
間違っても香水等で臭いを誤魔化すのはやめておきましょう
香水の臭いが強烈についている状態でも中古車市場で敬遠されてしまうので買取価格が下がってしまう可能性があります。
業者に頼んで臭いを取ってもらう事も可能ですが、完璧に臭いが取れる保証もありませんし、3万円前後のクリーニング料金を支払わなくてはなりません。
仮に査定額が上がったとしても3万円以上の上積みになるかは疑問なので、あまりおすすめはしません。
室内のシートの焦げ付きはどうしたら良いのか
シートに灰を落としてしまい穴を開けてしまいました・・・！
タバコを吸っていると少なからず起こる話ですよね。
この時、車のシートに焦げ跡が残ってると、さらにマイナス査定になり買取価格を下げられてしまいます。
カー用品店に行けばタバコの焦げ穴を補修するグッズが売られているので、事前に穴を修理しておきましょう。
仮に消臭剤、シートの焦げ跡を補修するグッズが一つ1000円としても、買取価格が数万円上がったらプラスになります。
喫煙車であっても買取店によって査定額が大幅に変わる
上記にも書きましたが、最終的な査定額は買取店（下取り店）ごとの判断で決まります。
買取査定を行うのは各会社の査定士ですが、具体的にタバコの臭いがあるから〇〇円マイナスといった基準はありません。
なので減額になる金額が決まるのは査定士の裁量による部分が大きく、買取会社によって大きく評価が異なる事があります。
喫煙車は中古車一括査定を複数受けるべし
- Ａ社・・マイナス10万円
- Ｂ社・・マイナス3万円
- Ｃ社・・減額なし
10万円のマイナス査定をするほど臭いのついた車で減額なしは考えづらいかもしれませんが、各買取会社によって大きく価格差が生じる事は間違いありません。
なので、タバコの臭いで減額されてしまう場合は複数社の中古車一括査定を受ける事をおすすめします。
喫煙車は禁煙車と違い1社では適切な査定をしてもらえない可能性が高く、少なくとも数万円以上の損をしてしまうと考えて下さい。
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