軽自動車とコンパクトカーはどっちがおすすめなのかそれぞれ維持費・パワーを比較してわかりやすく解説しています。また燃費や事故の際はどっちの方が安全面では有利なのかもお伝えしています。
軽自動車とコンパクトカーはどっちがお得?【維持費・パワー・安全性を比較】

「軽自動車」と「コンパクトカー」どっちを買うべきかどうか非常に悩んでいる。
軽自動車はボディサイズを小さくしている代わりに、税金を含む維持費が安くなります。
一方で、コンパクトカーも5ナンバーサイズに収まるので価格を抑えられるというメリットが。
どちらも、
- 小さなボディサイズ
- 安い価格
- 低燃費
という共通点があるけど、最終的な判断ができなくて困っている人も多いですよね。

無理もありません。車を購入するのって安い買い物じゃないのですもんね。
どちらを選ぶにも大切なことは、意思決定のプロセスがしっかりしているかどうか。
つまり、最終的にどちらかに決める基準なようなものがあれば難しいことではないのです。

そこで、今回の記事では軽自動車かコンパクトカーどっちにするか判断すべき基準を項目ごとで徹底比較して情報をまとめてみました。
【軽自動車vsコンパクトカー】維持費はどっちがお得?
軽自動車もコンパクトカーも、所有するのであれば少なからず維持費はかかってしまうもの。

税金に自賠責保険、任意保険もかかりますし、それだけではなく、走るために必要なガソリン代までetc…。
維持費は毎月あるいは毎年何かとかかってくるもので馬鹿になりません。

そこで、維持費は軽自動車とコンパクトカーのどっちがお得なのか、比較してみましょう。
ちなみにですが、維持費の面で購入決定されている人が多いようです。
自動車税など法定費用は軽自動車とコンパクトカーどっちが安い?
軽自動車 | コンパクトカー | |
---|---|---|
自動車税(年間) | 10,800円 | 34,500円 |
重量税(2年間) | 7,600円 | 45,000円 |
自賠責保険料(2年間) | 26,370円 | 24,950円 |
10年間合計 | 277,850円 | 694,750円 |

10年間の合計で見ると、コンパクトカーのほうが圧倒的に高くつきます。コンパクトカーの法定費用合計額は、軽自動車の合計額の約2.5倍です。
車種の平均値
軽自動車 | コンパクトカー | |
---|---|---|
全長 | 3.4m以下 | 4m前後 |
高さ | 2.0m以下 | 1.5m前後 |
幅 | 1.48m以下 | 1.7m前後 |
コンパクトカーのサイズは一般的に「コンパクトカー」とよばれる車種の平均値で上記のようになっています。

コンパクトカーについては明確な規定があるわけではありませんが、いわゆる5ナンバー枠で「コンパクトカー」と言われているサイズの普通車ですよね。
軽自動車よりも大きく一般的な普通車よりも小さいという利点があるため、重宝されています。
とはいっても、やっぱり軽自動車のほうがサイズが小さくなっているので、自動車税や重量税が安いのは当然と言えます。
ただし、ひとつひとつ見ていると自賠責保険料だけはコンパクトカーのほうがやや安くなっています。
車種で見たときの販売価格は軽自動車とコンパクトカーのどっちが安い?
軽自動車 | 車両本体価格 |
---|---|
N-BOX | 127万円~185.9万円 |
ワゴンR | 107.9万円~154.8万円 |
ハスラー | 107.9万円~166.4万円 |
アルト | 84.8万円~124.5万円 |
コンパクトカー | 車両本体価格 |
アクア | 176.1万円~243.2万円 |
フィット(ガソリン) | 130万円~192.6万円 |
パッソ | 109.9万円~160.5万円 |
ソリオ(ガソリン) | 145.5万円~158.1万円 |
ソリオ(HV) | 169.6万円~202.7万円 |

比較するとやはり軽自動車のほうが安いですね。
ただ、軽自動車でもターボや4WDにすると高くなります。
またコンパクトカーでもハイブリッド車にすると、値段がグーンと上がってしまいます。

燃費が良くなる分で車両本体価格を埋めることはほとんど不可能なので、お金のことを考えるならガソリン車のほうが良いでしょう。
また後述しますが、燃費がいいのは軽自動車です。
ガソリン代などの維持費も考えると、かなり安くなります。
中古車であれば予算を先に決めてしまえば、状態によって予算通りの車が見つかるはずです。
年式や走行距離、傷の有無、車検の有無によって価格が違ってきます。
新車でもグレードを落とせば安くなりますが、安全性能やオプションがなくなるのでよく考えて決めましょう。
新車でなく中古車だと普通車のコンパクトカーのほうが安い!?
ちなみに中古車に目を移すと、コンパクトカークラスの安さに驚くかと思います。

試しにトヨタのコンパクトカーのパッソを中古車のガリバーで調べてみると驚くほどリーズナブルな価格になりました。
年式が古くなればなるほど、コンパクトカーのほうが軽自動車でも価格の下落率は高くなり購入しやすくなります。
一方で、軽自動車は中古車でも、価格がそこまで安くなりません。
なぜなら、「軽自動車=維持費が安い」というイメージがあり、多少高くても売れるからです。

実際に軽自動車の新古車・未使用車を見てみると、新車のほうが安くなるケースもあるぐらいですもんね。
なので、軽自動車とコンパクトカーの中古車を相対的に比較すると、コンパクトカーのほうがお買い得感は高くなるのです。
燃費は軽自動車とコンパクトカーのどっちが安い?

では、人気車種の軽自動車とコンパクトカーのどっちの燃費がいいかを比較してみましょう。
燃費はグレードによっても変わってきます。
軽自動車 | 燃費 |
---|---|
N-BOX | 21.4~25.6km/l |
ワゴンR | 24.2~33.0km/l |
ハスラー | 23.4~32.0km/l |
アルト | 33.2~37.0km/l |
コンパクトカー | 燃費 |
アクア(HV) | 33.8~37.0km/l |
フィット(ガソリン) | 19.0~26.0km/l |
パッソ | 24.4~28.0km/l |
ソリオ(ガソリン) | 22.0~24.8km/l |
ソリオ(HV) | 23.8~27.8km/l |
こうして比較すると、軽自動車の燃費の良さがわかると思います。
コンパクトカーのアクアも燃費がいいですが、ハイブリッドな上に車両価格は200万以上します。
また、軽自動車の燃費がいい理由は、重量が軽いから。
アルトは650kg~700kgで、フィットは1,000kg以上します。
N-BOXなどのスライドドア軽自動車も1,000kg位するので、燃費はあまり良くないですね。

ということは、軽自動車かコンパクトカーの比較ではなく、車重量が思いか軽いかの差でもあるといえますね。

燃費やガソリン代に関しては、車種によって上下関係が一変することがあるので、気になる車種の燃費を調べてみてもいいかもしれませんね。
トータルで見た維持費は軽自動車とコンパクトカーのどっちが安い?
次に維持費を比較してみましょう。
年間維持費 | 軽自動車 | フィット |
---|---|---|
自動車税 | 10,800円 | 34,500円 |
重量税 | 4,100円 | 11,250円 |
自賠責保険 | 13,185円 | 13,920円 |
任意保険 | 46,030円 | 53,790円 |
車検代 | 30,000円 | 37,800円 |
消耗品費 | 10,000円 | 20,000円 |
合計 | 114,115円 | 171,260円 |
月額平均 | 9,510円 | 14,272円 |
※重量税や自賠責、車検代は2年に1度ですが1年に換算しました
※任意保険は20等級で計算

自動車税と重量税だけで年間3万円も違ってきますが、その他の料金についてはあまり変わりませんね。
部品代が安い分軽自動車のほうがちょっと安くなっています。
月額に換算すると5,000円くらい違ってきますが、これは学生や就職したばかりの人には結構大きな差かもしれません。
【軽自動車vsコンパクトカー】性能はどっちがお得?
車は値段だけでは比べられませんよね。
いくら安い車を選んだとしても、毎日の運転自体にストレスを感じてしまっていたら、そちらの方が高くつくと考えることもできます。

また、長く乗るということを考えた時、車の大きさや安全性能、パワーなどの性能が満足できるものかが重要になります。
そこで、軽自動車とコンパクトカーの性能を項目別に比較してみましょう。
室内外の大きさは軽自動車とコンパクトカーどっち?
軽自動車 | |||
---|---|---|---|
車種名 | N-BOX | タント | デイズ |
全長 | 3.395m | 3.395m | 3.395m |
全高 | 1.780m | 1.750m | 1.620m |
全幅 | 1.475m | 1.475m | 1.475m |
コンパクトカー | |||
---|---|---|---|
車種名 | アクア | シエンタ | フィット |
全長 | 4.030m | 4.235m | 3.955m |
全高 | 1.490m | 1.675m | 1.525m |
全幅 | 1.695m | 1.695m | 1.695m |

軽自動車のそれぞれの車種の大きさと規格を比べてみると、全長と全幅に関しては「規格内ギリギリまでの大きさにした」といった感じになっていますね。
高さに関してはもうちょっといけるかなといったところですが、それでも高さはコンパクトカーよりも高い車種が多いです。
室内外の大きさに関しては、長さと幅はどうしても軽自動車のほうが小さくなります。

法定費用の項目でも述べたとおり、軽自動車の規格で全長は3.4m以下、幅が1.48m以下、高さが2mまでとなっていますからね。
最近では軽自動車も規格内ギリギリの大きさのものが増えてきているのですが、高さは車種ごとに違っています。
ミニバンのような目線の高さや室内高になるような軽自動車も多数登場してきているので、「軽自動車は狭い」という常識は一昔前のものになりつつあるようです。
安全性能は軽自動車とコンパクトカーのどっちが上?
軽自動車とコンパクトカーの一般的な安全性能や強度を比較してみましょう。
軽自動車のことを「走る棺おけ」だとか言う人もいますが、確かに普通車に比べて小さくてかなり軽い軽自動車においては「軽量化こそが正義」というような風潮もあるので、強度は不安になりますよね。
軽自動車は、正面衝突事故になると、胸部や脚に重症を負うケースが多いようです。
実際の衝突画像などを見てみると、確かに軽自動車はフロントがぺしゃりとへこんでしまっています。

運転手はステアリングなどに頭を打ち付けたり、シートに強く頭を打ち付けたりと直接の打撃による負傷が多くなりますね。軽自動車のボディ強度はとても低いというわけです。

では、コンパクトカーの強度はどうなのでしょうか?
普通車の中でも軽量化され、サイズも小さい部類に入るコンパクトカーですが、それでも軽自動車よりは重く大きいです。
日本の自動車事故対策機構が調べたところによると、近年のコンパクトカーの衝突安全性能は5つ星。高いものだと6つ星と大差ないようなレベルにまで強度が高くなってきています。
かつてはコンパクトカーも軽自動車と変わらないような強度の弱さだったのですが、最近では安全志向が強いようです。
正面衝突事故の際にはどちらも弱い

ただし、コンパクトカーは正面衝突事故の際、衝撃吸収があまりうまくできません。車の大きさに比べて強度が高すぎるので、衝撃を適度にいなすことができず、衝撃がもろに伝わってしまうと言う欠点があります。

Gもかなりかかってしまうことにもなるので、結局負傷はしてしまうということですね。
パワーは軽自動車とコンパクトカーのどっちが上?
軽自動車 | |||
---|---|---|---|
車種名 | N-BOX | タント | デイズ |
パワー | 43kw/7,300rpm | 38kw/6,800rpm | 36kw/5,000rpm |
トルク | 65Nm/4,700rpm | 60Nm/5,200rpm | 59Nm/5,000rpm |
コンパクトカー | |||
---|---|---|---|
車種名 | アクア | シエンタ | フィット |
パワー | 54kw/4,800rpm | 54kw/4,800rpm | 81kw/6,000rpm |
トルク | 111Nm/4,400rpm | 111Nm/4,400rpm | 134kw/5,000rpm |
※パワーはkw/rpmトルクはNm/3500rpmで表示
パワーやトルクは、やはりコンパクトカーのほうが圧倒的に性能が高いです。
コンパクトとはいえ普通車ですから、軽自動車との違いはかなり大きい。
何より「停止→発進→加速」の流れが軽自動車とは比になりません。
軽自動車も最近では昔よりパワーがかなり上がってきたほうですが、それでも激しい坂道や林道などを走る際には不安要素が大きいかもしれません。
坂道の場合の比較
コンパクトカーなら、激しい坂道を走るときでも軽自動車よりは安心感があるのではないでしょうか。

林道も小回りがきくし、ちょっとくらい険しくても力強い走りをしてくれるといった感じですよね。
ただ、坂道に関しては軽自動車は強いパワーで前に進むという方法ではなく「後ろに下がらないようにする」という方法でスムーズに上ろうという動きが強まっています。
N-BOXなどにも搭載されているのですが、最近の軽自動車は「坂道でふんばって後ろに下がらない」ようにする機能があります。それによって坂道を走る際の力の弱さをアシストしているというわけです。

パワーならコンパクトカーが上。軽自動車は非力を自覚して違うアプローチで快適な走行性能を得ているといったところですね。
【軽自動車とコンパクトカーはどっちがお得?】完全比較まとめ
ここまで軽自動車とコンパクトカーのどっちがいいかをさまざまな条件から比較してきました。
- 維持費を条件にするのであれば、軽自動車のほうが維持費が安い。
- 全体的なサイズはコンパクトカーが大きいが軽自動車も規格内ギリギリで広く作られているものが多い。
- ボディ強度はコンパクトカーのほうが上。
- 安全性についてはどっちもどっち。
- パワーはコンパクトカーのほうが上
ということでした。

こうして比較してみると、個人のものの見方や考え方によって軽自動車のほうが良いか、コンパクトカーのほうが良いかが変わりそうですね。
例えば維持費であれば、10年スパンで長い目で見るのであれば軽自動車のほうが圧倒的に安く感じるでしょう。
でも、月単位で見るとそんなに違いが無いようにも感じます。
「長い間乗るから10年後かなりの差がつくのが嫌だ」
「最終的に多く払うことになっても、一回一回の支払いに大差が無いならいい」
最低でも二つの考え方がありますよね。

どちらで考えるかによって軽自動車か、コンパクトカーかが決まるということです。
軽自動車かコンパクトカーか、迷ったときはまず条件を定め、自分ならどうやって考えるかを見つめなおしてみましょう。
- お金をなるべく安く済ませたい人→軽自動車に決定!
- お金はかかってもいいから走りや安定感が欲しい→コンパクトカーに決定!
軽自動車orコンパクトカーに買い替えるときの車の売却について
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