この記事では車の寿命について解説しています。ガソリン車・ディーゼル車・軽乗用車の寿命の違いは?走行距離も寿命に関係するのか?車の価値は新車から年数でどのくらいで価格が変わるのかについてもこちらに記載しています。
車の寿命って何年くらい?
同じ車に長年乗っているといろいろ不安になることがありますよね。
- この車、あと何年乗るんだろう。車の寿命って何年くらいなんだろう?
- 最近発売された新しい車とは性能も、耐久性も違うはず。このまま乗っていて大丈夫?
- 次の車検では修理代金が上がるのでは?
- 税金が上がるのは13年目以降からだったっけ?そのうち自動車保険の金額も高くなる?
- 経済的に車は何年乗るのが得なの?
普段はそういったことは気にせず運転していて、あと何年乗るかなど考えていないかもしれませんが、気になったときにしっかり調べておかないと、もしかしたら実はもう車の寿命が近づいていて買い替えの時期が来ている可能性があります。
そこで今回の記事では、車の耐久性や走行距離の観点から見た、ガソリン車・ディーゼル車・軽乗用車の寿命や、買い替えのタイミングについてサイト内にて情報を分かりやすくまとめていきたいと思います。
車の寿命年数は10年20年とのばすことが出来る
まず結論からいうと、車の明確な寿命年数、走行距離はありません。
昔は車の寿命は10年、または10万キロと言われていました。 しかし、今の車はトヨタやホンダを始めとする自動車業界の頑張りもあってか性能が良くなり、部品の耐久性も優れているので、しっかりオイル交換や部品交換していれば10年20年以上たっても乗り続ける事ができます。
が、これは条件付きです。しっかりとメンテナンスをし、老朽化した部品を交換し維持すれば半永久的です。
しかし、メーカーの部品供給は半永久的ではありません。
クラシックカーは、メーカーの部品供給が終了後、別の会社が都度、必要な部品を製造していますが、これは高価なものだからです。
つまり、一般的な車の寿命は、新車で購入してからの経過年数と走行距離と、修理や維持にかかる費用とのバランスで決まってくるのです。
車の平均寿命は?年数と走行距離はどちらを重要視すればよい?
車の年数と走行距離は基本的には比例するものですが、まずは寿命年数よりも走行距離を基準に考えた方が良いです。
国内メーカーの車の部品供給は、15年~20年が一つの目安となっていることから、一般的な車の寿命は
- 部品の供給が終わる15年~20年程度
- 走行距離は15万キロ~20万キロ
となっていることが多いです。
一昔前は「車の寿命は、走行距離10万km」みたいなことが言われていましたが、それはもはや昔の話。
昔の車は、タイミングベルトが使われている車がほとんどで、タイミングベルトは10万kmでの交換が一般的でした。
タイミングベルトの交換は費用も結構掛かるので、この機会に買い替えしょう、という自動車メーカーの思いもあったのでしょう。
ですが、最近の車にはタイミングベルトの代わりにタイミングチェーンというパーツが使われ、交換推奨距離が30万キロにまで伸びています。
とはいえ10万キロというのは、メンテナンスをきちんとしていても、交換が必要になる部品が出てきて、色々と維持費がかさんでゆく境目でもありますよね。
車は何年乗るのが得なのかというとこの寿命が関係してきますが、それでも「10年10万キロ」というのが、一種の市場の「心のカベ」となっているのは事実だと思います。
走行距離の目安は10万㎞
車は何年乗るのが得なのか。日本の中古車市場では、走行距離が10万㎞を超えた車には、あまり値段が付かないのが原則です。
日本の車は優秀なので、定期的に車検などのメンテナンスを適切に行えば、20万㎞~30万キロは余裕で走行可能と言われています。
走行距離が10万㎞を超えた中古車に値段が付かなくなるのは日本だけで、海外では、20万㎞を超えた車でも中古車市場で普通に取引されています。
でも日本で走行距離が10万㎞を超えた自動車に値段が付かないのは何故なの?
その水準になると車が使えなくなるからではなく、大多数の人が「車の寿命の目安は走行距離が10万㎞を超えるまでだ」と考えているからです。
走行距離は何キロまで大丈夫?
車は何年乗るのが得なのか、そこにどう走行距離が関係してくるのか詳しく見ていきましょう。
ちなみに、日本での平均的な車の買い替え時の走行距離は
- 1月1000km
- 年間1万キロ~1万2千km
と言われています。
一方、海外では普通に20万km30万km走っている日本車も見かけることがあります。
広い大陸を車で移動するので、10万キロなんて、数年で走行してしまうのです。
また、日本でもタクシーは数十万km以上も走るものがあるそうです。
タクシーは、お客さんを乗せるので運転も丁寧ですし、定期的なオイル交換やメンテナンスをきっちり行っているから車両の状態も維持できているのですね。
ですので本当は「走行距離が何万キロを超えたから」という理由だけでは「車を買い替える時期」にはならないと思います。
だってまだまだ走れるわけですから。
とはいえ車にはガソリン車やディーゼル車、はたまた軽自動車など様々なタイプがあり、使用環境により耐用年数は大幅に変化していきます。
ガソリン車・ディーゼル車・軽自動車それぞれの車の寿命は?
ここからは、タイプ別に参考となる耐用年数を見ていきましょう。
ガソリン車の寿命
こちらは普通自動車のガソリン車とします。
一般的には寿命10年だとか、走行距離10万kmと言われていますが、これはあくまでも目安であり、日頃からメンテナンスを行っていればそれ以上問題なく乗り続けることは可能です。
実際に、各企業の営業車などに使われているバンタイプの車では、走行距離が20万kmを超えていても未だに普通に動き、使用されていることも少なくありません。
このような企業の車の長寿の秘訣は、仕事で使用する車なので、突然の不具合などないように必ず定期的に点検をし、日々のメンテナンスを怠っていないということが大きな理由です。
3ヶ月毎にオイル交換、半年毎に点検など、契約内容によって変化してきますが、短期間での点検により故障を未然に防ぎ、故障部品を交換することで、他の部品への影響を未然に防いでいます。
一般ユーザーの場合は、オイル交換や車検程度でしか点検を行わないため、故障が多岐に渡っている場合がほとんど。
点検をしないような状況ガソリン車であれば、整備費用や車検費用を加味したうえで、長くても15年程度、15万km程度が限界でしょう。
ディーゼル車の寿命
ディーゼル車は特性上、耐用年数が長いと言われています。
ガソリン車でご説明した15年、15万kmの状態は、ディーゼル車ではまだまだ現役で、これからも長く乗れるでしょう。
しかし、都市部などでは排ガス規制の強化によりディーゼル車を長く乗ることが出来なくなっています。
平成21年の排ガス規制の大幅強化により、古いディーゼル車を登録することが不可能となっています。
反面、郊外などでは排ガス規制は甘く、昭和50年代のトラックなども未だにみかけることがあります。
ディーゼル車は排ガス規制の面から、都市部では長期的に維持することは困難ですが、郊外では現役のため、耐用年数としては30年以上(30万キロ)は使えることになるでしょう。
軽自動車の寿命
普通自動車と比較し、軽自動車は耐用年数が短い傾向にあります。
10万kmを超えたあたりから性能が著しく低下し、15万kmにもなれば震動や騒音も大きくなり、いわゆる「寿命」になります。
軽自動車で15万キロともなれば、修理を行う価格で中古車が購入できるほどの価格になってきます。
買取の面からでも、軽自動車は日本の風土や土地柄に適した作りになっており、海外で活躍することを想定されていないため、これが一般的な「軽自動車の寿命」という認識で問題ないでしょう。
車の寿命を縮める行為とは
一般的な車の寿命が分かったところで、ここからは車の寿命を縮める危険な行為について見て行きましょう。
車を停めるときは、タイヤ止めに密着させてはいけない
タイヤ止め(車止め)が設置されている駐車場に車を停めるとき、タイヤがドンと当たるまで進入し、タイヤを押しつけたまま駐車する人は多いです。
けれど、この停め方は、車の足回りの劣化を早めてしまいます。
サスペンションのロア側のアームは、前方向に動かないように支えられていて、その支点にはゴムブッシュがついています。
タイヤ止めに押し付けたまま停めてしまうと、このブッシュが変形したままになってしまうんです。
長い時間、変形したままの状態を繰り返すと、ブッシュのヘタリを早めてしまうというわけです。
車を停めるときは、タイヤ止めに当たったら、軽く反対方向に車を進めて、タイヤへの圧力を抜くといいですよ。
サイドブレーキを引く前に、「P」レンジへ入れてはいけない
ATのPポジションは、ギアを金属のツメで機械的にロックします。
なので、逆回転の力がかかってしまうと、ツメが噛みこんでしまって外れなくなることがあるんです。
- サイドブレーキを引く前に「P」レンジに入れる
- サイドブレーキを引かずに「P」のみで駐車する
- 走りだすときに「P」に入れたまま、サイドブレーキを先に解除する
などをすると、トラブルになる可能性があるので注意です。
坂道や傾斜地に駐車したときに、車が動いてしまった場合、ギアが逆回転してロック→ツメが噛み込んで外れなくなるという危険があります。
ハンドルのすえ切りは寿命を縮める
ハンドルのすえ切り(停車した状態でステアリングを操作すること)は、足回りの寿命を縮めてしまうので注意です。
油圧式パワステのステアリングをフルロックさせるとリリーフバルブが開くまで圧力が高まり、油圧経路に最高圧力がかかった状態となってしまいます。
するとPSF(パワーステアリングフルード)は圧が高まるほど発熱するため劣化が進み、頻繁に繰り返せば高圧ホースの劣化も早まることに。
また、ストッパーに当たったまま回し続ければステアリングゲージに負担がかかり、無理にタイヤを捻るため偏摩耗も誘発してしまいます。
1回や2回、すえ切りしたくらいでは特に問題ありませんが、駐車するときやUターンなど、日常的に繰り返し行っているなら注意です。
また、狭い駐車場が多い都市部でも、ステアリングのすえ切りをやりがちなので気を付けてくださいね。
車の寿命を判断するポイントは?
車の寿命を縮める行為をお話してきましたが、最終的な車の寿命を判断するとすれば、『エンジン内のパーツが交換時期を迎えたら』です。
エンジン以外の消耗品パーツは簡単に交換できますし、費用も安く済みます。
車のエンジンは、最低でも10万キロは走れるようになっていますし、メンテナンスを定期的に行えば、20万キロ・30万キロだって走ることができます。
ですがエンジン内部のパーツを交換するとなると、エンジンの状態によっては数十万円かかることもありますし、エンジン自体を乗せ変える必要がある場合もあります。
車の寿命年数がきたときの症状3例
エンジンの修理は、新車を購入することを考えれば安いと思いますが、車の寿命と判断するポイントとなるでしょう。
ではそれ以外に車の寿命年数がきたときのターニングポイントを見てみましょう。
タイミングベルトが切れる
タイミングベルトとはエンジン内部の回転部品の動きに関係する部品です。
タイミングベルトそのものや交換は費用のかかるものではありませんが、走行中にタイミングベルトが切れてしまうとエンジンに重大な損傷を与えてしまうことがあります。
タイミングベルトは約10万キロの走行距離が寿命と言われています。
エンジンのスラップ音
エンジンのスラップ音とは、エンジン内部のピストンの動きに問題あるときに発生します。
この場合エンジンをオーバーホールして修理する必要があり、エンジンの部品交換が必要になればエンジンの寿命と考える人もいます。
車の心臓部であるエンジンの修理や交換は高額になることが多く、エンジンの故障を車の寿命と判断する人もいます。
電気系統などの故障
エンジンやバッテリーが元気でも車の電気配線に関係する部品が故障することがあります。
その場合、車全体の電気系統に寿命が近づいている可能性があります。
電気系統の故障そのものが走行に関する大きな問題にはならなくても、細々と修理していると意外と費用がかかることがあります。
車の寿命年数が近づいてきたときの対処方法3点
不便さに加えて費用がかかるとなると、車の寿命と判断する人も少なくないかもしれません。ですがまだまだ車の寿命を伸ばしたいと思っているなら以下の項目を実施してみましょう。
タイミングベルトの交換
タイミングベルトはエンジンを連動させる重要な部品で、走行中に切れてしまうとエンジンを破損させてしまう可能性があります。
トヨタはタイミングベルトの交換の時期の目安を10万キロごととしています。
3万キロを超えたらタイミングベルトのたるみやひび割れ、異音などに注意しましょう。
エンジンオイルの交換
エンジン内を循環しているエンジンオイルはエンジンを冷却し、潤滑させ、汚れを落とします。
エンジンオイルを定期的に交換することは、車の心臓部であるエンジンの寿命を長引かせることにつながります。また、エンジンオイルの添加剤などによって、エンジンの機能回復に成功することもあります。
エンジン音の確認
車が寿命となる大きな原因の一つは、やはりエンジントラブルです。
エンジントラブルは突如起こることもありますが、前兆がある場合もあります。それを見分けるために普段からエンジン音を聞いておき、エンジン音や振動に違和感を感じたときはすぐに点検してもらうようにしましょう。
車の寿命がきたら、すぐに買い換えるべき?
結論から言ってしまえば『替えたい時が買い替えどき』です。
前述通り、日本の車の寿命は車業界が勝手に決めたものですから、「10年経ったから・10万キロ乗ったから」という理由で買い換える必要はないです。
部品を交換し、メンテナンスをしっかり行えば、交換部品がなくならない限り、長く乗ることができます。
ただ、長い期間乗った車は、維持費が多くかかってきてしまうのも事実。
一回の修理に数十万円もかかる場合もある為、手間をかけて維持するより定期的に新しい車に乗り換えた方がコスパが良い場合もあります。
当たり前ですが、車は壊れなけれいつまでも乗ることができるので明確には車の寿命は存在しません。ですが、長く乗りすぎると市場価値がなくなって売れなくなります。
査定に出しても値段が付かず、誰も買取ってくれない…。という状況ですね。
一口に車の寿命といっても「車が走れる寿命」と、「車の価値の寿命」は分けて考えなくてはいけません。
愛車の査定額が0円になるほど乗り続けるのは損
車の価値は時間とともに減っていきますが、一般的に区切りになるのが3年3万キロや5年5万キロです。
3年3万キロ前後の車は中古車市場でも人気が高く、早く買い手が見つかるため買取る側もある程度まとまった金額で買取ってくれます。
5年5万キロ前後は人気車なら高く売れる可能性がありますが、不人気車だと5年でディーラー下取り0円の車もあります。
5年経過するとモデルチェンジした車(新型車)がリリースされている可能性が高くなります。もし、今乗っている車種がすでにモデルチェンジしていたら買取価格の大幅ダウンは避けられません。
車は何年乗るのが得なのかというと乗り潰しが一番お得になる訳ですが、車の寿命は解釈が難しいのが現実です。
- しょっちゅう故障して修理代がかさむ。
- 車検時の交換部品が多くなってきて維持費が「割高」に感じた時。
- その車のメンテナンス部品の在庫がなくなった時。
こういった場合が本当の車の寿命かな、と思います。
走行距離、利用年数、どちらを見ても5年5万キロは判断の分かれ目になるので、買い替えを検討しているなら早めに査定を受けておくことをおすすめします。
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